最終章  のっぷぴは続く

現在、2001年4月で新参猫だったムサシとミユキも4歳になろうとしています。
と、いうことは、スズカとフジコがこの田舎の一軒家に越して来た歳と同じ歳になろうとしているわけです。早いものです。
チョビ、スズカ、フジコと国分寺市で暮らしていた幼猫の時期は、病気あり、怪我あり、貰われたり出戻ったりあり、といろいろと事件があったものですが、このムサシとミユキは、実はまったく事件がありません。
と、いうのも、母猫といた期間がかなり長かったこともあって、十分に母乳を貰っていたこと、飼い主も馴れて予防接種や避妊去勢が当たり前になっていたことなど良い条件がそろって、全く病気も怪我もしなかったからです。
これは、天から授かった幸運なのかもしれません。
猫の病気も怪我も、飼い主に与えるダメージは、計り知れません。金銭的にも精神的にもグッタリとしてしまいます。それを思うとムサシやミユキは本当にラッキーキャットだったと言えるでしょう。
今後、しばらくはこの安定した4匹との生活が続くと思います。子供のいない夫婦と猫とのとても落ち着いた生活です。
私たちはお互いに幸せのキャッチボールをしながら、歳を重ねていきます。
そして、寿命の短い猫たちは、飼い主よりも早く天国に行ってしまうことでしょう。
私はそのたびに悲しみ嘆き、暫く落ち込んで、そしてまた新しい命と幸福を迎え入れるに違いありません。その子もまた、『のっぷぴ』の一員です。
んがお家では、猫との生活をやめることはしません。『のっぷぴ』という猫たちを含めて、『んがお』家なのです。



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