第二部 第四章  魚アレルギー

 さて、驚異的な図太さで我が家にねじ込んで自分の居場所を確保した茶色いキャラ子。(とりあえずキャラメル色だからキャラ子だと説明してますが)この子と生活を続けると、この子のすごさがさらにわかって来ました。
とにかく落ち着かない。
走り回ります。何があっても走ります。
じゃれまわります。
気がついたものにはとりかくじゃれつきます。
子猫ってこんなに動き回ったからし、と思うくらい落ち着きません。
そういえば我が家に来たばかりのムサシとミユキはもう少し小さな子猫だったのですが、ずっと落ち着いていました。兄弟で貰われてきたのが幸いしたのかどうかはよく分からないのですが、これほどバタバタとしてはいませんでした。
また、先住猫を先輩ともなんとも思っていません。
自分から向かって行きます。
おかげで我が家は毎日猫が尻尾を三倍にして追いかけっこしまわる家庭になってしまいました。
キャラ子の中でとりあえず先住猫にランク付けがされているらしいのですが、カッパ姉ちゃんは別格のお年寄りとして、ムサシは本気にさせると怖いけどいい遊び相手。ミユキは同等の遊び相手らしいです。
キャラ子はすでに動物ネットワークから避妊手術を受けていましたが、予防接種はまだだったので動物病院に連れていきました。
そこで、預かり主さんから言付かったことを伝えました。
拾った当初から下痢が続いているということ。
食欲もあり元気なんですが、便が柔らかいのです。
最初の予防接種の時は、ノラだった頃の体調不良がまだ引きずられているせいかもしれない、ということでしたが、2度目に院長先生に診てもらったところ、もしかしたらアレルギーかもしれない、と言われました。
ごく稀に魚アレルギーの猫がいるのだそうなのです。
猫が魚アレルギー?
ものすごく意外でした。
が、先生の勧める鶏肉ベースのドライフードに変えたところ、なんと下痢はぴったり止まったのでした。
本当に魚アレルギーだったようです。
キャラ子自身も魚系のものを食べると下痢をするというのがわかっているのかどうなのか、缶詰には一切口をつけません。ただ、ドライフードだけは魚が混ざっているものかどうかまでキャラ子は判断できないわけです。
まさか本当に魚がダメな猫だったとは。
おかげでドライフードに関しては魚が原料に含まれているものを買うことができなくなりました。
その後カメのおやつである川エビの干したものをつまみ食いして下痢をして、確実に甲殻類を含む魚がダメなのだということが分かりました。
ぷーちゃんが死んでしまった悲しくて寂しくて仕方が無くて我が家に迎え入れたキャラ子なのですが、ぷーちゃんとは全く違う個性ある猫でした。
ただ、寒くなってきて、嬉しいことが一つ。
キャラ子は布団に入って寝てくれます。
ぷーちゃんのいた場所にちゃんと顔を上に向けて寝てくれるので、もう片側がすーすーすることはありません。
これからずっと一緒のキャラ子です。まだまだたくさんの個性を発見していくことと思います。
                  
第二部 第五章 一つの歴史が幕を閉じる へつづく
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